普及版 字通 「カ・よい」の読み・字形・画数・意味
10画
[字訓] よい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は加(か)。〔説文〕五上に「可なり」と訓し、〔詩、小雅、正月〕「(よ)い矣(かな)、富める人」の句を引く。下句に「哀し、此の獨(けいどく)(身寄りのない人)」とあって、と哀と対文。嘉と声義の通ずる字である。
[訓義]
1. よい。
2. 珈と通じ、婦人の髪飾り。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ヨシ・ヨロコブ 〔字鏡集〕 ヨイカナ・ヨシ・ヨロコブ
[語系]
kai、可khai、嘉keaiは声義近く、〔詩、小雅、正月〕「矣(よいかな)」の〔伝〕に「は可なり」、〔詩、小雅、雨無正(うむせい)〕の〔伝〕に「は嘉なり」とあり、に嘉善の意がある。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報