カルテックス

百科事典マイペディア 「カルテックス」の意味・わかりやすい解説

カルテックス[会社]【カルテックス】

原油精製石油製品卸売りを行う米国の大手石油会社。1936年,スタンダード・オイル・オブ・カリフォルニア(後のシェブロン)とテキサコの折半出資によりCaltex Petroleum Corp.としてスタート。2001年シェブロンがテキサコを買収,シェブロンテキサコに社名変更,2005年シェブロン・コーポレーションに社名変更した。同社はスーパー・メジャーと呼ばれる国際石油資本一角を占める。
→関連項目日本石油[株]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のカルテックスの言及

【ARAMCO】より

…サウジアラビアに広大な鉱区を所有する世界最大の産油会社。1933年,アメリカの石油メジャーであるスタンダード・オイル・オブ・カリフォルニア社(通称ソーカル)がカリフォルニア・アラビアン・スタンダード・オイル社California Arabian Standard Oil Co.として設立したことに始まる(なお,ソーカルは1936年テキサコ社に利権の半分を与えて共同でカルテックス社Caltex Petroleumを設立)。44年に現社名に変更。…

【スタンダード・オイル[会社]】より

…かつてアメリカ石油市場を支配したスタンダード・オイル・トラストの中核会社で,現在のエクソン社,シェブロン社,モービル・オイル社などの石油企業の前身。 起源は,J.D.ロックフェラーが1862年にオハイオ州クリーブランドで始めた石油精製工場であり,70年に同業数社を糾合してオハイオ・スタンダード社Standard Oil Co.(Ohio)を設立した。当初は,リスクの大きい原油探鉱・生産には手を出さずに,もっぱら輸送部門の独占を通じて,原油生産の支配と精製業者の統合を行った。…

【石油産業】より

…また,同じ年にBP,シェル,ジャージー・スタンダードが協議して,世界市場での販売や輸出についての競争を排除して,当時のシェアを固定する〈アクナカリー協定Achnacarry agreement〉を結んだ。その後,ジャージー・スタンダードとモービルがスエズ運河より東の諸地域(アジア,極東)で共同して事業を行うため,33年スタンダード・バキューム石油会社Standard Vacuum Oil Co.を折半出資で設立したほか,テキサコ社とカリフォルニア・スタンダードは36年東半球全域で共同事業を営むために,カルテックス社Caltex Petroleum Corp.を設立した。このように,30年代には,石油需要の増大とその市場の国際的な拡大のために,比較的少数の国際石油会社が,資源部門および販売部門においてさまざまな協調体制を世界的な規模でつくっていった。…

【テキサコ[会社]】より

…しかし36年にスタンダード・オイル・オブ・カリフォルニア社(通称ソーカル。現,シェブロン社)とともに東半球での共同事業販売会社であるカルテックス社Caltex Petroleum Corp.を設立し,またARAMCO(アラムコ)およびイラン・コンソーシアムに参加して,結局スタンダード・オイル・トラストのメンバーと提携関係に入ることになった。59年現社名となる。…

【日本石油[株]】より

… 第2次大戦により製油所が大きな被害を受け,また原油輸入禁止などの占領政策のため大きな打撃を受けた。しかし48年アメリカのカルテックス社と提携し,51年同社との折半出資による日本石油精製(株)を設立。日本石油は横浜と山口県下松(くだまつ)の製油所を現物出資した。…

※「カルテックス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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