精製(読み)せいせい

精選版 日本国語大辞典 「精製」の意味・読み・例文・類語

せい‐せい【精製】

〘名〙
① 念を入れて作ること。
人情本春色梅児誉美(1832‐33)三「桜餠よりはるかにまさりて、実に極品精製(セイセイ)の御口取なり」
※うもれ木(1892)〈樋口一葉〉五「生地は素(もと)より沈寿官が精製(セイセイ)の細璺陶(さいふんたう)
原料粗製品に手を加え、純良なものに作り上げること。また、不純物を除いて純度の高いものにすること。
舎密開宗(1837‐47)内「精製消酸加里」
福翁自伝(1899)〈福沢諭吉緒方塾風「不完全ながら色の黒い硫酸が出来たから、之を精製(セイセイ)して透明にしなければならぬ」

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デジタル大辞泉 「精製」の意味・読み・例文・類語

せい‐せい【精製】

[名](スル)
十分に念を入れてつくること。「材料を選び精製した品」
まじりものを除いて、純良なものをつくりあげること。「原油精製する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「精製」の解説

精製

 純化ともいう.対象となる物質の中に含まれる関心のある物質を得るために,他の物質を除く操作のこと.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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