普及版 字通 「カン・ゼン・かわく」の読み・字形・画数・意味
15画
[字訓] かわく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(かん)。はひでりのとき、祝告を奉じた巫女を焚き殺す形。ひでりを招くような熱さで、乾燥することをいう。〔説文〕十上に「乾く皃なり」、〔玉〕に「火、んに乾く」とみえ、〔易、説卦伝〕に「物を燥(かわ)かすは、火よりくは(な)し」とあって、火気によって乾燥することをいう。
[訓義]
1. かわく、かわくさま。
2. やく、もやす、あぶる。
3. (だん)と通じ、つつしむ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ツツシメリ
[語系]
〔説文〕にを(漢)xanの省声とし、呼旱・呼xanの他に人善njianの反切を加えるが、その音は(難)nan、njianの省声である。xan、nan、njianはそれぞれ声異なり、はxanと声義の同じ字とすべきである。いまカンを本音とする。乾kan、旱hanと同系の語。ゼンの音は謹む意。
[熟語]
薪▶・熱▶・焚▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報