カンディル(読み)かんでぃる(その他表記)candiru

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カンディル」の意味・わかりやすい解説

カンディル
かんでぃる
candiru

硬骨魚綱ナマズ目トリコミクテルス科バンデリア属Vandelliaの熱帯淡水魚。ブラジルでカンディル、ペルーでカーネロとよばれる5~6センチメートルの吸血性の小魚。南アメリカのアマゾン川やオリノコ川流域の低地にすむ。3、4種が知られ、体は細長く鱗(うろこ)がない。ドジョウに似た外観をもつ。鰓蓋(さいがい)に後ろ向きの数本の棘(とげ)がある。うきぶくろは骨に覆われる。

 カラシン類や大形ナマズ類のえらに侵入して血を吸う。また、人間の尿道内に潜り込んで吸血することで有名である。これは、水中で放尿すると、その流れをかぎつけ、あっという間に潜り込む。ひとたび頭が入ると、鰓蓋の数本の棘が逆だち、抜けなくなり外科手術を必要とする。カンディルを防ぐため現地の人々はタンガというもので尿道を覆う。

[中坊徹次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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