小魚(読み)イサナ

デジタル大辞泉 「小魚」の意味・読み・例文・類語

いさ‐な【魚/細魚】

小さな魚。ざこ。一説磯魚いそなの意とも。
浅瀬行く―とるとや夢にさへみぎはの鷺の眠り立つまは」〈草根集・六〉

こ‐ざかな【小魚/小×肴】

小さい魚。また、雑魚ざこ

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精選版 日本国語大辞典 「小魚」の意味・読み・例文・類語

こ‐うお‥うを【小魚】

  1. 〘 名詞 〙 小さなさかな。こざかな。ざこ。
    1. [初出の実例]「小魚をさらして屋上に鱗を葺り」(出典:海道記(1223頃)手越より蒲原)
    2. 「Covuoua(コウヲワ) アミニ モルル」(出典日葡辞書(1603‐04))

こ‐ざかな【小魚・小肴】

  1. 〘 名詞 〙 小さな魚。ざこ。
    1. [初出の実例]「手操舟礒ちかく引寄れば、小肴(コサカナ)(つかみ)取なり」(出典:浮世草子男色大鑑(1687)七)

しょう‐ぎょセウ‥【小魚】

  1. 〘 名詞 〙 小さい魚。こざかな。
    1. [初出の実例]「小魚の名歟」(出典:名語記(1275)九)
    2. [その他の文献]〔白居易‐寄皇甫七詩〕

いさ‐な【小魚・細小魚】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いさ」は「いささ」の意か ) 小さな魚。ざこ。〔言塵集(1406)〕

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