ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンプス・マルチウス」の意味・わかりやすい解説 カンプス・マルチウスCampus Martius 「マルスの野」と訳される。ローマ郊外チベル (現テベレ) 川流域の野。本来牧場でポメリウムの外にあり,軍隊の教練や兵員会のために使用された。初期にマルスの祭壇が設けられたところからこの名称が生じた。共和政期にもポンペイウス (大ポンペイウス) の劇場や諸神殿が建立され,帝政期にはアウグスツスの霊廟,パンテオン,マルケルス劇場などが建てられ,次第に広場をうずめた。最後に全域はアウレリアヌス城壁の内に含まれた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by