ガラス固化(読み)ガラスこか(その他表記)vitrification

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガラス固化」の意味・わかりやすい解説

ガラス固化
ガラスこか
vitrification

再処理工場から発生する高レベル放射性廃液の固定化処理法の一つ。固化用ガラスには化学薬品に対する耐食性にすぐれているホウケイ酸ガラスが用いられる。現在,実用化されているのは,高レベル廃液とガラス粉末を直接セラミック溶融炉に供給して溶融する方法 (LFCM法) と,高レベル廃液を 煆焼 (加熱して金属酸化物にすること) してガラス粉末と混合し,高周波加熱炉内で溶融する方法 (AVM法) がある。前者アメリカ,日本で実用化研究が進められており,後者フランスイギリスで採用されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android