キサントゲン酸セルロース(読み)キサントゲンさんセルロース(その他表記)sodium cellulose xanthate

改訂新版 世界大百科事典 の解説

キサントゲン酸セルロース (キサントゲンさんセルロース)
sodium cellulose xanthate

セルロースキサントゲン酸ナトリウム(C6H9O4・OCS2Na)nnは約300)の通称アルカリセルロース二硫化炭素を作用させると得られる。遊離の酸の状態は不安定で存在せず,多くナトリウム塩となっている。これを希薄水酸化ナトリウムに溶かした粘稠液体ビスコースであり,ビスコースを硫酸浴へ押し出して紡糸すると再生セルロースすなわちレーヨンになる。セルロース源は木材パルプが使われる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 瓜生

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android