改訂新版 世界大百科事典 の解説 キサントゲン酸セルロース (キサントゲンさんセルロース)sodium cellulose xanthate セルロースキサントゲン酸ナトリウム(C6H9O4・OCS2Na)n(nは約300)の通称。アルカリセルロースに二硫化炭素を作用させると得られる。遊離の酸の状態は不安定で存在せず,多くナトリウム塩となっている。これを希薄水酸化ナトリウムに溶かした粘稠な液体がビスコースであり,ビスコースを硫酸浴へ押し出して紡糸すると再生セルロースすなわちレーヨンになる。セルロース源は木材パルプが使われる。執筆者:瓜生 敏之 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by