きつ

精選版 日本国語大辞典 「きつ」の意味・読み・例文・類語

きつ

  1. 〘 名詞 〙 昔の東北方言で、水を入れるおけ。用水桶
    1. [初出の実例]「夜も明けばきつにはめなでくたかけのまだきに鳴きてせなをやりつる」(出典:伊勢物語(10C前)一四)
    2. 「平田篤胤が話におのれが生土の出羽の秋田わたりにて太き丸木を鑿て作れる水槽をきつといひて人家の門に居置て、常の用ひ水とするところあり」(出典:随筆・比古婆衣(1847‐61)一一)

きつの補助注記

挙例「伊勢物語」の「きつ」を狐と解する説もある。「名語記」にも「伊勢物語によもあけばきつにはめなでといへるきつ、如何。答これは鶏の夜ふかく鳴て夫をかへしつるがうらめしさは夜もあけばきつねにくはせてといへるすちにては狐也」とある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む