きやり

精選版 日本国語大辞典 「きやり」の意味・読み・例文・類語

きやり

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることが多い )
  2. 胸などがさしこんで痛むさま。きやきや。
    1. [初出の実例]「胴突の胸へきやりと痞へもち」(出典:雑俳・鶯宿梅(1730))
  3. はっと驚くさま。また、心を動かすさま。びくり。
    1. [初出の実例]「をや子は一身なるほどに母が指をかうだほどに子がむねがきやりとしてあたってをぼえたぞ」(出典:玉塵抄(1563)二三)
    2. 「百桟敷戸の明くたびにきやりする」(出典:雑俳・柳筥(1783‐86)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android