キャロムゲーム(その他表記)carom game

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キャロムゲーム」の意味・わかりやすい解説

キャロムゲーム
carom game

ポケットゲームと対をなすビリヤードゲームの一つで,キャノンゲームともいう。使用球の数により四つ球と三つ球のゲームに大別される。三つ球にはその競技方法により,三つ球ゲームクッションゲームボークラインゲーム,フリーゲームなどがある。白球2個,赤球1個 (四つ球の場合は2個) を用いる。得点はすべてワンショット1点で,手球を的球に当てたときに得点となる。したがって手球の動き (進路,回転など) に対する技術的な判断が,得点するうえで重要なポイントとなる。クッションゲームを除いては,手球をストレートに的球に当てれば得点となるが,クッションゲームでは,手球が規定された回数だけクッションに当らなければ得点にならない。ボークラインゲームはテーブル上に制限枠を描き,その枠内では規定された採点回数により,的球を1個 (または2個) 枠外に出さなければ撞 (つ) くことができないという制限を加えたものである。

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世界大百科事典(旧版)内のキャロムゲームの言及

【ビリヤード】より

…16世紀フランスのシャルル9世のころ室内ゲームとして改良されたという説が有力だが,いずれにしても,ビリヤードの原型は,一端を肩にのせ,他の一端を握ってメースという先の曲がった棒で,地上に置いた石を突きころがした戸外スポーツであったといわれ,これをもとにして室内で行えるように考案したというのが定説となっている。その後,イギリスではテーブルにボールの落ちる穴であるポケットをつけたポケットゲームpocket billiardsが発達し,一方フランスを中心とするヨーロッパ大陸においては,ポケットのないテーブルでのキャロムゲームcarom billiardsが研究され,広まっていった。 ビリヤードの進歩には新しい器具の発明と改良が大きな役割を果たした。…

※「キャロムゲーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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