ぎっと

精選版 日本国語大辞典 「ぎっと」の意味・読み・例文・類語

ぎっ‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. 物事にゆきづまるさま、物事がさしせまっているさまを表わす語。ぐっと。
    1. [初出の実例]「詠じ給ひし御歌に、ぎっと詰まって」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)四)
  3. いかめしいさま、きびしいさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「裕は寛容ぞ。思うさまぎっとはえせまいぞ」(出典:土井本周易抄(1477)二)
    2. 「葉子をぎっと見守ってゐた」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉前)
  4. 力をいれて物事を行なうさまを表わす語。ぐっと。ぎゅっと。
    1. [初出の実例]「ギッと俊三を押へつけた」(出典:良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉後)
  5. きっと。かならず。
    1. [初出の実例]「ぎっと 屹と也」(出典:浪花聞書(1819頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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