クニッツ(読み)くにっつ(その他表記)Moses Kunitz

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クニッツ」の意味・わかりやすい解説

クニッツ
くにっつ
Moses Kunitz
(1887―1978)

アメリカの生化学者。プリンストンのロックフェラー医学研究所員。1926年、酵素の結晶化に最初に成功したJ・B・サムナーは、その結晶化したウレアーゼがタンパク質であったことから、酵素一般のタンパク性を主張したが、その当時一般には認められなかった。クニッツは1930年から1936年にかけてノースロップらとともに、ペプシン、トリプシン、カルボキシペプチターゼなど一連のタンパク分解酵素のほか、リボヌクレアーゼ、ヘキソキナーゼなどを結晶化し、この研究によって初めて酵素がタンパク質であることが確認され、その後の酵素化学の発展の基礎を築いた。主著に『結晶状酵素』Crystalline Enzymes(ノースロップ、ヘリオットR. M. Herriott(1908―1992)との共著、1948年)がある。

[宇佐美正一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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