日本大百科全書(ニッポニカ) 「クビナガカメムシ」の意味・わかりやすい解説 クビナガカメムシくびながかめむし / 頸長椿象gnat bug 昆虫綱半翅(はんし)目クビナガカメムシ科Enicocephalidaeの昆虫の総称。体長5~6ミリメートル、体は細長く、前翅は一様に膜質。頭部は長く、複眼の後方でくびれる。前脚の腿節(たいせつ)と脛節(けいせつ)は太く、つめは長くて棘(きょく)状。日本にはクロクビナガカメムシとヒメクビナガカメムシの2種が知られる。幼虫で越冬し、成虫は薄暗い林内の地表で生活する。曇天時に多数の成虫が群飛することがある。[林 正美] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例