クロカイマン(その他表記)Melanosuchus niger; black caiman

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロカイマン」の意味・わかりやすい解説

クロカイマン
Melanosuchus niger; black caiman

ワニ目アリゲーター科。体長 4.5mぐらいになる比較的大型のワニ。カイマン類では最大で,ミシシッピワニに匹敵するほどである。前顎骨に5対の歯があり,眼窩前方へ広がっているのが特徴腹面の色は一様に淡い。南アメリカ北部,おもにアマゾン川流域に分布する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のクロカイマンの言及

【アリゲーター】より

…カイマンcaimanは5種がメキシコ南部から熱帯アメリカに分布し,大半が2m前後の小型で,とくにコビトカイマン,ブラジルカイマンは平均1.5mほど。しかしクロカイマンは全長3~4m,最大5mに達する大型で,性質も荒くアリゲーターでは唯一の危険種。メガネカイマン(全長1.5~2.7m)(イラスト)はペットとして日本でも多数が飼育されている。…

【カイマン】より

…コビトカイマンPaleosuchus palpebrosusは全長約1.2m,ブラジルカイマンP.trigonatusは1.5mほどといずれも小型。クロカイマンMelanosuchus nigerは大型で全長3~4m,最大は5mに達する。アマゾン流域に分布し,性質が荒くてアリゲーター科のワニでは唯一の危険種とされる。…

※「クロカイマン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android