最新 地学事典 「クロン」の解説
クロン
chron
地質学的な年代区分の基本単位。期(ageまたはstage)より下位に当たり,生層位学の生存帯や磁気層位学の磁極帯など汎世界的に適用できる年代層序区分(クロノゾーン,chronozone)に対応する。特に,地球磁場の逆転現象に基づく年代区分の単位として使われる。A.Cox et al.(1964)によって提唱されたエポック(epoch)の用語は地質年代区分の世(epoch)と重複し,またイベント(event)は地質年代区分と異質の概念であるため,それぞれに代わってクロン(例えばマツヤマ逆磁極クロン,Matuyama reversed polarity chron)とサブクロン(例えばハラミヨ・サブクロン,Jaramillo subchron)が用いられる。クロンより長い107〜108年程度の期間に対してスーパークロン(superchron)の用語があり,例えば約4,000万年にわたる白亜紀の正磁極の時代を白亜紀正磁極スーパークロン,石炭~ペルム紀にかけての逆磁極が卓越すると推定される時代をペルム・石炭紀逆磁極スーパークロンと呼ぶ。105年より短い逆転現象に対してマイクロクロン(microchron)やクリプトクロン(cryptochron)という用語がある。
執筆者:林田 明
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

