デンマークの生理学者。グレナの生まれ。コペンハーゲン大学で医学を学び、1899年卒業したが、在学時代より動物学の研究に興味をもち、1897年以来生理学教授ボーアChristian Bohr(1855―1911)に師事し、血液ガスの研究に協力した。1908年クローのために動物生理学準教授のポストが設けられ、1916年教授となり、1945年まで在職した。酸化窒素吸入による肺血流量、心拍出量測定、筋運動時の毛細血管における血流量の増加の証明など輝かしい業績をあげた。1920年「毛細血管運動機構」の業績についてノーベル医学生理学賞が授与された。1922年アメリカのエール大学で行われた特別講演内容は『毛細血管の解剖学と生理学』The Anatomy and Physiology of Capillariesとして刊行(1922)された。
[中山 沃 2018年7月20日]
…この母船の最も特徴とする機動性により,漁場の位置になんらの制約も受けることがなくなったため,広範囲にわたり操業が行われるようになった。そして,1930年から用いられるようになったクロー(クジラを母船上に引き揚げる場合,その操作を能率化するために開発されたもので,クジラの尾羽をはさむようになっている)により操業能率が向上した。さらに,鯨油の硬化法の発見により,マーガリン,セッケンなどの原料として新たな需要が開けたため,再び世界において鯨油の需要が増大し始め,南極海捕鯨は年ごとに発展した。…
…強烈で異様なイメージによって歌われたその動物世界は,温和な詩風が支配していた当時の詩壇に衝撃を与えた。《ルーパーカス祭》(1960)や《ウォドウォー》(1967)のあと,カラス(クロー)を主人公にして宇宙創造における秩序と混沌のドラマを神話的・幻視的に歌った野心的連作《クロー》(1970)によって,現代イギリス最大の詩人の一人と認められるにいたった。その後も《季節の歌》(1976),《汝ら喜べ》(1977),《洞窟の鳥》(1978)などの力作詩集を発表。…
※「クロー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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