コペンハーゲン大学(読み)こぺんはーげんだいがく(英語表記)Københavns Universitet

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コペンハーゲン大学」の意味・わかりやすい解説

コペンハーゲン大学
こぺんはーげんだいがく
Københavns Universitet

1479年クリスティアン1世Christian Ⅰ(1426―1481。デンマーク王(在位1448~1481)、ノルウェー王(在位1450~1481)、スウェーデン王(在位1457~1471))によって、デンマークのコペンハーゲンに創立された北欧最古大学の一つ。宗教改革期(1530)一時閉鎖されたが、クリスティアン3世Christian Ⅲ(1503―1559。デンマーク・ノルウェー王(在位1534~1559))によって再興された。1728年の大火により大被害を受けたが、19世紀に入り自然科学系を中心に一大発展を遂げた。1928年オーフス大学が設立されるまで、デンマーク唯一の総合大学として学問研究の中心であった。2022年時点では、神学、社会科学、医学人文学、理学法学の6学部からなる。教員数約5000人、学生数約3万7500人を数える。1970年の「大学法」によって、運営は大学教授、職員、学生の三者の合議によりなされている。人文・社会科学系学部は市内にあるが、自然科学系学部はコペンハーゲン郊外の「大学都市」に移転した。

[馬越 徹]

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大学事典 「コペンハーゲン大学」の解説

コペンハーゲン大学[デンマーク]
コペンハーゲンだいがく

1479年設立。デンマークの首都コペンハーゲンに所在する,デンマーク最大にして最古の大学。ウプサラ大学と競うように1419年より設立に向けた準備が進められていたが,実現までに時間を要した。ドイツの大学に倣い,神学・法学・医学・哲学の4学部から構成されていた。設立当初はカトリック系であったが,宗教改革により1537年以降はプロテスタント系(ルター派)の大学として発展した。19世紀半ばまでの400年以上にわたって,デンマーク唯一の高等教育機関であった。2007年,デンマークの高等教育制度再編の流れの中で,獣医農業大学と薬科大学を吸収・統合している。現在は6学部(健康科学部,人文学部,法学部,理学部,社会科学部,神学部)から構成され,2014年現在,約4万人の学生が学んでいる。
著者: 渡邊あや

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コペンハーゲン大学」の意味・わかりやすい解説

コペンハーゲン大学
コペンハーゲンだいがく
Københavns Universitet

デンマークのコペンハーゲンにある国立大学。 1479年に国王クリスティアン1世が創設し,その後一時とだえたが,1537年クリスティアン3世により再興される。 20世紀初頭まで,デンマーク唯一の総合大学であり,学術教育の中心的機関としての地位を誇った。 1970年の大学制度改革により国立の機関とされ,文部省の管轄下にある。教養,神学,社会学,医学,理学などの学部をおく。教員数約 2000名,学生数約2万 8000名 (1997) 。

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百科事典マイペディア 「コペンハーゲン大学」の意味・わかりやすい解説

コペンハーゲン大学【コペンハーゲンだいがく】

1479年に創設されたデンマークの首都にある大学。イタリアボローニャ大学モデルとして成立。1537年に再建されて,ルター派の正統神学の精神に従った改革が行われ,以後は北欧最大のプロテスタント系大学となって発展した。1970年までは王立の独立した組織であったが,同年以後国立大学となり,現在6学部を有する。

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