日本大百科全書(ニッポニカ) 「クーレンカンプ」の意味・わかりやすい解説 クーレンカンプくーれんかんぷGeorg Kulenkampff(1898―1948) ドイツのバイオリン奏者。ベルリン音楽大学で学び、生地のブレーメン・フィルハーモニーのコンサートマスターを経て、独奏・室内楽活動に入る。ナチス政権下で活動した唯一の著名なバイオリン奏者で、1937年に発見されたシューマンのバイオリン協奏曲ニ短調初演の独奏者に選ばれた。個性的な演奏家ではなく、じみだったが、誠実な芸風はドイツのバイオリン演奏の伝統を受け継いでいたといえる。[岩井宏之] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例