唯一(読み)ユイイツ

デジタル大辞泉 「唯一」の意味・読み・例文・類語


ゆい‐いち【唯一】

ゆいいつ」に同じ。
「神は―円頓えんとん一実相の外」〈浄・聖徳太子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「唯一」の意味・読み・例文・類語

ゆい‐いち【唯一・惟一】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ただ一つであること。ゆいいつ。ゆいつ。
    1. [初出の実例]「唯一の玄応を垂給へ」(出典:平家物語(13C前)七)
    2. 「神は唯一(ユイイチ)円頓一実相の外」(出典浄瑠璃・聖徳太子絵伝記(1717)一)
    3. [その他の文献]〔首楞厳経‐三〕
  3. ゆいいつしんとう(唯一神道)
    1. [初出の実例]「往昔神道のさかむなりし時は、唯一の師ありて道を教える事」(出典:俳諧・本朝文選(1706)四・説類・師説〈許六〉)

ゆい‐いつ【唯一・惟一】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ただ一つであること。ゆいいち。ゆいつ。
    1. [初出の実例]「其れは、主の唯一(ユヰイツ)道楽として邸内に栽培したもので」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋)
    2. [その他の文献]〔書経‐大禹謨〕
  3. ゆいいつしんとう(唯一神道)」の略。

ゆいつ【唯一】

  1. 〘 名詞 〙ゆいいつ(唯一)
    1. [初出の実例]「詩は史の奴ならざればなり要するに世話物も時代物も肉身の兄弟にして其本願も唯一(ユイツ)なり」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉梓神子)

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普及版 字通 「唯一」の読み・字形・画数・意味

【唯一】ゆいいつ

ただ一つ。〔論衡、言毒〕物、靡(びせつ)(こまごました)爲(た)る多し。唯一、火のみ最も烈しきは、火は氣の燥(かわ)くなればなり。

字通「唯」の項目を見る

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