クーロメーター

デジタル大辞泉 「クーロメーター」の意味・読み・例文・類語

クーロメーター(coulometer)

ボルタメーター

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「クーロメーター」の解説

クーロメーター
クーロメーター
coulometer

電量計ともいう.ファラデーの法則によると,電解により析出した金属あるいはガスの量と電気化学当量とから通じた電気量を知ることができる.また,電流値を電気的(機械的に行うものもあるが)に時間積分し,電気量をデジタル(またはアナログ)量で指示する電量計もある.銀クーロメーターは,白金皿をカソード,銀をアノードAgNO3溶液を電解液とする電量計で,もっとも精度が高く,1クーロン(C)で1.179 mg のAgが析出する.銅クーロメーターは,硫酸銅酸性溶液中にアノードとして2枚の電気銅板を浸し,中間に1枚のカソード銅板を置いたもので,1 C で0.3294 mg の銅が析出する.水銀電量計は,水銀をアノード,炭素をカソードとし,HgI2とKIを含む電解液を用いる.測定は,析出した水銀量を目盛付毛管にため,その体積で電気量を読みとるようになっている.ガスクーロメーターは白金(アルカリ溶液の場合はニッケルでもよい)を電極とし,硫酸,水酸化カリウムなどの溶液を電解するもので,標準状態において1 C で0.174 mL の酸水素混合ガスが生成する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のクーロメーターの言及

【電量計】より

…電解質溶液に電流を流した場合,析出する物質の質量と電気化学当量から電流と時間の積である電気量を求める装置。ボルタメーターvoltameter,クーロメーターとも呼ばれる。1908年国際アンペアの定義に使用されたものが硝酸銀溶液を用いる銀電量計である。…

※「クーロメーター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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