グラッブ街(読み)グラッブがい(その他表記)Grub Street

翻訳|Grub Street

改訂新版 世界大百科事典 「グラッブ街」の意味・わかりやすい解説

グラッブ街 (グラッブがい)
Grub Street

イギリスロンドンシティにある通り。18世紀の文人ジョンソン博士によると,ここに貧しい文筆業者が多く住み,生活のために雑文を書いたり,編集の仕事をしていた。そこからこの語は一般に〈三文文士〉または〈雑文(業)〉の意味を持つようになった。通りの名がミルトン街に変わった19世紀になってもこの語は通用し,小説家ギッシングは彼の作品に《当世グラッブ街New Grub Street》という題を与えた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 小池

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む