コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

編集 へんしゅう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

編集
へんしゅう

新聞,出版,放送,通信など一般にジャーナリズムの世界において,一定志向性をもって情報を収集,整理,構成し,一定の形態にまとめあげる過程,またその行動や技術をいう。新聞では,取材,整理,割付け大組み,校正などの段階に分けられる。放送の場合,フィルム,録音テープの整理に限定されており,放送番組を効果的に組合せることは特に編成と呼んでいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

へん‐しゅう〔‐シフ〕【編集/編×輯】

[名](スル)一定の方針に従って資料を整理し、新聞・雑誌・書物などにまとめること。また、撮影済みの映像を映画などにまとめること。また、その仕事。「週刊誌を―する」「動画を―する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

へんしゅう【編集】

本来は書籍,雑誌,新聞などを刊行するさい,企画からその原稿の依頼,入手,整理,割付け,あるいは校正,装丁などを含む一連の作業を意味するが,現代ではこの意味が拡大してラジオ,テレビ,映画なども含めて伝達素材を一定の方針にもとづいてそれぞれの媒体に適合するように一定の形式と秩序のもとに整序,配列する作業をも含むようになった。かつて〈編集〉は〈編輯〉という文字が用いられていた。〈輯〉は車輪の中心に車輻があつまって車輪をなすさまを表しており,動詞としては,あつめるという意味があるため,〈編輯〉という字が用いられた。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

編集
へんしゅう

本来、編集とは印刷物に関して使われることばであり、書籍、雑誌を物的に生産する以前の段階、「企画をたて、素材を収集し、整理し、構成する知的労働の過程」と定義できる。新聞では、広義には取材を含む編集局に属する作業をいうが、狭義には送られてきた情報を整理し、紙面に構成する部門の活動をさす。映画においては、撮影者のネガ・フィルムを現像したポジのラッシュ・プリントを台本どおりに場面ごとに粗(あら)つなぎし、その後監督の指示に従って細部を処理する作業をいい、多少ニュアンスが異なっている。
 編集ということばは一般家庭でも用いられるようになった。8ミリフィルム、音声テープ、ビデオテープなどを一定の方針のもとに映像や音声を取捨選択し、つなぎあわせ、タイトルを入れ、一つのパッケージとして完成させる。あるいは素材となる写真を選び、引伸しの大小、貼(は)る位置を勘案し、それぞれにキャプション(説明文)を付し、総タイトルをつけてアルバムを作製する。そしてできあがった作品を家族、友人の視聴、閲覧に供する。その作業を人々は編集とよんでいる。そこには出版社、新聞社、映画会社、テレビ局において、いわゆる編集とよばれる作業の要素が含まれている。「編集」という英語editingの語源はto give out, publishすなわち公にすること、発表することであり、そのための準備作業をいう。専門職能を意味する編集ということばが普及したのは、テクノロジーの発達によって、それだけ大衆化したということである。
 編集する者を意味するeditorは編集長、各部の部長、論説委員をさし、発行者publisherも含まれることがある。editor in chief, chief editorには編集局長、論説主幹をあてるのに対し、出版社・雑誌社で編集業務に従事する一般の人々はeditorial staff, assistant editorとよばれるが、この種の人を含めてすべてエディター、編集者というようになっている。徳富蘇峰(そほう)、田口卯吉(うきち)は主張をもって、それぞれ『国民之友』『東京経済雑誌』を創刊し、自ら企画をたて、社説を書いた編集者である。ジャーナリズムの形成期、新聞社・出版社の創業期、もしくは小規模出版社にはこの型の編集者が出現する。第二次世界大戦後においても、『暮しの手帖(てちょう)』の花森安治(はなもりやすじ)をはじめ、この型の編集者は多数存在した。もう一つの型は『中央公論』の滝田樗陰(ちょいん)であろう。滝田は雇われ編集者であったが、その企画力によって編集の全権をゆだねられ、雑誌の部数を著しく伸ばした。彼は売上げ部数によって歩合をもらい、大正中期にはその額が2000円にもなったという。庶民には100円がめったに手に入らなかった時代である。雑誌、書籍、新聞がより商業主義的に販売され、発行元の経営規模が大きくなり、編集が経営から分化し、企業内で専門化してくる時代の編集者として、滝田は先駆的存在であった。『文芸春秋』の池島信平もこの型の編集者であろう。[京谷秀夫]
『岩崎勝海著『出版ジャーナリズム研究ノート』(1965・図書新聞) ▽山田宗睦著『職業としての編集者』(三一新書) ▽杉森久英著『滝田樗陰――ある編集者の生涯』(中公新書)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

図書館情報学用語辞典の解説

編集

(1)出版物,文書,記録,録音資料,映像資料などの本文や項目あるいは素材から取捨選択し,書き直したり,書き加えたりして一つの著作を作成すること.特に,出版物の編集者に関しては,目録規則では「編者」といい,これは,『日本目録規則1987年版改訂3版』用語解説では“著作を出版のために編集する者”であって,責任表示に含めるが,著作に間接的に関与する者として扱われている.(2)出版の過程において,企画を立て,執筆者を選び,依頼し,原稿を集め,これを完全なものとし,さらに日程を管理するなど,原稿を制作部門に渡すまでのすべての活動.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典について 情報

世界大百科事典内の編集の言及

【出版】より

…そのメカニズムはおおむね以下のとおりである。
[企画編集]
 出版社はどのような本を出版するかについて,社独自の企画方針をもっている。学術書に限るとか,もっぱら文芸書を中心とするとか,家庭用実用書を柱にする,というようにである。…

※「編集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

編集の関連キーワードPremiere Elementsマックスウエル・E. パーキンズAviaryのフォトエディタコンスタンチン ザロトフエディット [edit]P.A. サチューコフディレクターズカットショーン ウィルシーフランソワ シモンテキストエディターレキシコグラフィーアナ ウィンタープランク・ダイヴコンピレーションPremiereしあわせの理由エディトリアルバン・ドーレンオンライン編集インサート編集

今日のキーワード

偽計業務妨害罪

虚偽の風説を流布し,または偽計を用いて人の業務を妨害する罪 (刑法 233) 。流布とは,犯人自身が公然と文書,口頭で伝達するほか,口伝えに噂として流す行為も含む。偽計とは人を欺罔,誘惑し,あるいは人...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

編集の関連情報