岩石学辞典 「グラフォファイア」の解説 グラフォファイア グラノファイア(granophyre)はフォーゲルザングが斑状の微花崗岩質岩に使用した語であるが[Vogelsang : 1867],この使用法は一般に用いられていない.ローゼンブッシュはグラノファイアを細粒の花崗岩質岩で微文象組織(micrographic texture)を持つ岩石か,花崗岩斑岩や石英斑岩で微文象組織の石基を持つ岩石に使用した[Rosenbusch : 1872].その後グラノファイアはローゼンブッシュの意味で広く使われている.そこで文象組織の記述を正確にし,フォーゲルザングが定義したグラノファイアとの混乱を避けるためにローゼンブッシュのグラノファイアの代わりにグラフォファイアが提案されたが[Cross, et al. : 1902],一般に使われなかった. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報