マークフィルド岩(読み)マークフィルドがん(その他表記)markfieldite

岩石学辞典 「マークフィルド岩」の解説

マークフィルド岩

(1) 花崗斑糲(はんれい)岩玢(ひん)岩に相当する岩石斜長石の自形結晶がオージャイトや角閃石とともに微文象組織の石基に囲まれている火成岩である.閃緑岩質のグラノファイアで,グラノファイア(granophyre)と花崗ドレライト(granodolerite)の中間にあたる岩石である[Hatch : 1909].(2) その後ケネディとリードは角閃石と酸性斜長石を主成分とし,多量の文象状のメソスタシス(火成岩凝固の最末期の晶出物)で埋められているもので,全自形組織をもつランプロファイアとした[Kennedy & Read : 1936].(3) 花崗斑岩と花崗岩ドレライトの中間で閃緑岩質花崗斑岩に相当する.英国ライセスターシャー(Leicestershire),シャンウッド・フォレスト(Charnwood Forest)のマークフィールド(Markfield)による.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android