普及版 字通 「ケン・つちべや・ひとや」の読み・字形・画数・意味
10画
[字訓] つちべや・ひとや
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(えん)。に涓・狷(けん)の声がある。〔説文〕十三下に「徒隷(とれい)の居るなり」とし、「一に曰く、女の牢なり。一に曰く、亭部なり」という。亭部は地方の獄。みな土室の類であろう。〔詩、小雅、小宛〕「(かん)に宜しく獄に宜し」の〔韓詩章句〕に「亭のをと曰ひ、を獄と曰ふ」とあり、はと声義の通ずる語である。
[訓義]
1. つちべや、ひとや。
2. しもべたちの室。
[語系]
はぼうふらの形。涓kiuanは小流、kiuanも小さな土穴のような室をいう。養畜の牢閑を圈(圏)khiuanという。また同系の語である。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報