普及版 字通 「ケン・まぶち」の読み・字形・画数・意味
12画
[字訓] まぶち
[説文解字]
[字形] 象形
両目の眼囲、目のふちを示す。〔説文〕四上に「目圍なり」とあり、また「古、以て醜の字と爲す」というが、声義が異なる。〔伝〕に字を靦(てん)に作るが、その字とも定めがたい。この形に従う(えん)は拳勇の意。その字から考えると、は眼囲に入墨した形、はその人をいう字とみるべきであろう。
[訓義]
1. まぶち、めのふち。
2. 目のふちの入墨、まぶちのくまどり。
[声系]
〔説文〕に声として、また声の字としてなど四字を収める。は拳勇、または〔説文〕十二下に「好なり」とあって、女子の好容をいう。
[語系]
kiuan、圈(圏)khiuanは声近く、はおそらく目圏に呪飾を施す意であろう。眷kiuanはその流睇のさま。またiuan、ngianなどもその系列の語であろう。
[下接語]
眼
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報