改訂新版 世界大百科事典 「コウシュンカズラ」の意味・わかりやすい解説
コウシュンカズラ
Tristellateia australasica R.Rich.
高さ数mまでよじ登るキントラノオ科の常緑つる性木本。ビヨウカズラともいう。葉は対生,無毛の薄い革質で長楕円状卵形,長さ5~15cm。茎頂に総状花序をつけ,直径2cmほどの黄色の花をつける。沖縄から熱帯アジア,さらにオーストラリアにかけての海岸近くに多く,時には観賞用に栽植される。キントラノオ科は,熱帯地方,とくに南アメリカに多い木本性の植物群で,ミカン科,ニガキ科,センダン科に近いとされる。
執筆者:堀田 満
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報