黄色(読み)きいろ

色名がわかる辞典「黄色」の解説

きいろ【黄色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「あざやかな黄」としている。一般に、現代ではレモンの皮、ヒマワリの花、卵の黄身のような色をさす。また黄系統の色の総称でもある。人類最古の黄色い顔料は黄土とされ、日本ではイネ科カリヤスなどが黄色の染料として古くから用いられた。に次ぐ古い色名の概念の一つだが「き」の語源ははっきりしていない。日本の伝統色名では刈安かりやす黄檗きはだなどが代表的。中国から伝えられた五行説では「木火土金水」の「土」に相当し、中央の最も重要な位置にある。相撲でいうと、東の青房、南の赤房、西の白房、北の黒房の中央にある土俵のこと。中国では皇帝の色で最高の権威を象徴する。日本では国が表彰する黄綬褒章おうじゅほうしょうの綬(リボン)は黄色。また、印刷で用いる色の三原色マゼンタイエローシアンだが、イエローは「黄」と訳される。

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精選版 日本国語大辞典「黄色」の解説

きいろ‐・い【黄色】

〘形口〙
① 黄色である。黄色をしている。
※真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉一七「煎豆腐の中へ鶏卵(たまご)が入って黄色くなったの」
② 声の調子が高く鋭い。→黄色い声
※鮫(1963)〈真継伸彦〉三「おれの声はうわずって、とにかく黄色かった」
③ 未熟であること、おとっていることをいう役者仲間の隠語。老練である意の「くろい(黒)」に対していう。しろい。→嘴(くちばし)が黄色い
※咄本・東都真衛(1804)とふせいじん「わるひ事を 白い(〈注〉キイロイとも云)」
きいろ‐み
〘名〙

き‐いろ【黄色】

〘名〙 (形動)
① 黄の色。また、そのさま。黄。
※宇津保(970‐999頃)吹上上「けふのかづけ物は、きいろのこうちぎかさねたる女のよそひとて」
② 特に黄金や大判、小判などの色。また、そのさま。山吹色
※浮世草子・好色一代男(1682)六「其中には黄色にして飯櫃(いひひつ)なりなる物したたか入て置れしを」

おう‐しょく ワウ‥【黄色】

〘名〙 きいろ。黄の色。こうしょく。おうしき。「黄色人種」
※造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条〉一〇「例ば曹達塩類は黄色(ワウショク)(〈注〉キイロ)」 〔管子‐幼官〕

こう‐しょく クヮウ‥【黄色】

〘名〙 きいろ。おうしょく。
※新撰朗詠(12C前)上「一叢百朶秋に入て発く 黄色は花の中に比方無し〈橘在列〉」

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デジタル大辞泉「黄色」の解説

き‐いろ【黄色】

[名・形動]
三原色の一つで、黄の色。また、そのさま。「黄色な帽子」
大判・小判などの色。山吹色。
[類語]イエロークリーム色山吹色黄土色黄色い浅黄黄みあめ卵色黄金こがね金色黄色おうしょく

おう‐しょく〔ワウ‐〕【黄色】

きいろ。こうしょく。

こう‐しょく〔クワウ‐〕【黄色】

きいろ。おうしょく。

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世界大百科事典内の黄色の言及

【黄】より

…しかし肌色の象徴性はとくに宗教像において顕著であり,それがエジプト,インドで非常に発達した。とくにインドではヒンドゥー教と仏教とにおいて尊像の身色が複雑をきわめ,黄色と決められているものだけでも枚挙にいとまがない。身色がどのようにして決定されるかは必ずしも明瞭でないが,太陽との関係がとくに重要な意味をもっている。…

【黄】より

…しかし肌色の象徴性はとくに宗教像において顕著であり,それがエジプト,インドで非常に発達した。とくにインドではヒンドゥー教と仏教とにおいて尊像の身色が複雑をきわめ,黄色と決められているものだけでも枚挙にいとまがない。身色がどのようにして決定されるかは必ずしも明瞭でないが,太陽との関係がとくに重要な意味をもっている。…

【黄】より

…しかし肌色の象徴性はとくに宗教像において顕著であり,それがエジプト,インドで非常に発達した。とくにインドではヒンドゥー教と仏教とにおいて尊像の身色が複雑をきわめ,黄色と決められているものだけでも枚挙にいとまがない。身色がどのようにして決定されるかは必ずしも明瞭でないが,太陽との関係がとくに重要な意味をもっている。…

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