化学辞典 第2版 「コニウムアルカロイド」の解説
コニウムアルカロイド
コニウムアルカロイド
conium alkaloid
ドクニンジンアルカロイドともいう.セリ科UmbelliferaeのドクニンジンConium maculatumの葉や果実の抽出エキスは,ギリシア時代,犯罪者の死刑に用いられた.ソクラテスがこれをあおいで死んだ話は有名である.この毒性はアルカロイドによる.主塩基はコニインで,ほかにN-メチルコニイン,γ-コニセイン,コンヒドリン,プソイドコンヒドリンがある.ほとんどが,2-プロピルピペリジン骨格を有する.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報