改訂新版 世界大百科事典 の解説
コンピューター出力マイクロフィルム (コンピューターしゅつりょくマイクロフィルム)
computer output microfilm
略してCOM(コム)ともいう。マイクロフィルムの作成を光学的にカメラ撮影するのでなく,コンピューターの出力で直接行うシステム。高解像の陰極線管(CRT)上に表示してフィルムに露光するシステムと,マイクロフィルム上に直接レーザービームで露光するシステムがある。レーザービームを使用する場合は,ビームをスキャンしながら記録しようとするドットパターンで変調することによりフィルム上にコンピューター出力データを記録する。感光したマイクロフィルムは自動処理によりロールまたはフィッシュの形に仕上げられる。大量のデータを高速で出力して保存しておきたい場合,あるいは大量の出力データをたくさんの場所に分配したい場合などに使用される。
執筆者:林 英治
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報