コンボウハバチ(読み)こんぼうはばち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンボウハバチ」の意味・わかりやすい解説

コンボウハバチ
こんぼうはばち / 棍棒葉蜂

昆虫綱膜翅(まくし)目広腰亜目コンボウハバチ科Cimbicidaeの昆虫の総称。ハバチ類では比較的大形種を含み、体長1~3センチメートルである。体は頑丈で太く、触角棍棒(こんぼう)状に先端が太くなっているので名づけられた。世界に約150種、日本には10属26種が記録されている。すべて年1世代で、幼虫広葉樹の葉を食べるが、大きな被害を出すほど発生することはない。幼虫は第2~8腹節と第10節の計8対の腹脚(ふくきゃく)をもち、静止しているときは体を巻いていて、驚くと気門の上の腺(せん)から透明な分泌液を出す。繭は褐色地表の落葉下につくり、この中で前蛹態(ぜんようたい)で越冬する。この科の害虫としてはナシアシブトハバチが有名である。

[奥谷禎一]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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