デジタル大辞泉
「褐色」の意味・読み・例文・類語
かち‐いろ【▽褐色/×搗色】
黒く見えるほど濃い藍色。濃紺色。「かち」は「勝ち」に通じ、縁起をかついで武具の染め色や祝賀のときに用いられた。勝ち色。かち。かちんいろ。かついろ。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
Sponserd by 
かっ‐しょく【褐色】
- 〘 名詞 〙 ( 形動 ) こげ茶色。
- [初出の実例]「少許の褐色(カッショク)のぱんと、ばた及び冷水を」(出典:露団々(1889)〈幸田露伴〉三)
かちん‐いろ【褐色】
- 〘 名詞 〙 「かちいろ(褐色)」の変化した語。〔随筆・貞丈雑記(1784頃)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
かっしょく【褐色】
色名の一つ。JISの色彩規格では「暗い黄赤」としている。一般に、やや黒みを帯びた濃い茶色のこと。もとは麻布の生成りの色とされる。現代ではコーヒーの色が典型的。クリームを入れるとやや黄色みがかった黄褐色になる。日焼けした皮膚の色を「褐色の肌」と形容するときも、褐色から黄褐色まで幅広い。また、「褐色」を「かちいろ」と読む場合は「暗い紫みの青」をさし、別の色を表す。
出典 講談社色名がわかる辞典について 情報
Sponserd by 
褐色
かちいろ
染色の名。かちん色ともいう。中世以降、紺色ないし黒みのある藍色(あいいろ)をさす色名として用いられているが、元来、褐(かつ)とは毛織物のことで、褐色(かっしょく)というと薄茶色のことである。褐色(かちいろ)は勝色、活色などの字をあて、褐(かち)は勝(かち)に通ずるとして武士が好んで用いた。なお、褐染めは播磨(はりま)国飾磨郡(しかまこおり)(兵庫県)の名産として中世以来知られた。褐は「搗」の借字で、藍を臼(うす)で搗(かち)て(搗(つ)いて)染めるところからきたといわれる。
[高田倭男]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
Sponserd by 
普及版 字通
「褐色」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
Sponserd by 