サイ・くらう・かむ

普及版 字通 「サイ・くらう・かむ」の読み・字形・画数・意味


15画

[字音] サイ
[字訓] くらう・かむ

[字形] 形声
声符は最(さい)。最は撮の初文で、まとめてつまみあげる意。そのようなみかたをという。〔礼記、曲礼上〕に「炙(しや)を(く)らふこと毋(なか)れ」とあり、一臠(れん)の炙り肉を一口にくわえこむような食べかたは、礼に反するという。また虫や獣が群がって、貪り食うような状態をいう。〔孟子、文公上〕「蠅蚋蛄(ようぜいこ)之れをらふ」とは、蛆のたかり食う意である。

[訓義]
1. くらう、かむ、一口にたべる、くいつくす。
2. むさぼる。

[古辞書の訓]
名義抄 クヒツクス

[語系]
tshuat、撮tsuatは声義近く、は一口に、撮は一つまみにする意。また最tzuat、纂tzuan、dzuan、dzhoanなども、集の意のある語。

[熟語]

[下接語]
・求・食・余

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android