サカナウミヒドラ(読み)さかなうみひどら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サカナウミヒドラ」の意味・わかりやすい解説

サカナウミヒドラ
さかなうみひどら / 魚海水
[学] Podocorella minoi

腔腸(こうちょう)動物門ヒドロ虫綱ウミヒドラ科に属する海産動物。群体を形成し、海水魚であるオコゼ類の体表上につねに付着している。ヒドロ根より多数直立するポリプは分岐せず、それらには大形の栄養ポリプと小形の生殖ポリプとが区別される。栄養ポリプは高さ約4ミリメートルに達し、上端の口を取り巻いて多数の糸状触手環状に並んでいる。その口からは餌(えさ)を取り入れる。生殖ポリプには口はみられず、また数本の退化した触手がみられるのみである。生殖ポリプ上には数個のクラゲ芽が生じ、それらはやがて小さなクラゲとなって遊離するが、このクラゲはきわめて退化したものである。栄養・生殖の両ポリプのほか、群体には細長い糸状体がところどころに発見されるが、棘(とげ)はみられない。本州太平洋沿岸で発見されるほか、インド洋からの記録もある。

[山田真弓]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む