精選版 日本国語大辞典 「さぐくむ」の意味・読み・例文・類語 さぐく・む 〘 他動詞 マ行四段活用 〙 押しわける。間を縫って進む。[初出の実例]「波の上を い行き左具久美(サグクミ) 岩の間を いゆきもとほり」(出典:万葉集(8C後)四・五〇九)さぐくむの補助注記「裂く」「咲く」などと同根の語をマ行に再活用させたものといわれる。「石根(いはね)左久見(サクみ)て」〔万葉‐二一〇〕などの「さくむ」と語形も意味も似ており、同源かという。ただし、「さくむ」が「岩根」「山」などについて用いられるのに対し、「さぐくむ」は「波」についてのみ用いられる。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例