さび止め顔料(読み)さびどめがんりょう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

さび止め顔料
さびどめがんりょう

防錆(ぼうせい)機能をもっている顔料。樹脂や他の着色顔料、体質顔料とともに塗膜を形成し、腐食要因に対し、被塗物を保護する目的で塗料に添加される。その要求される性質は、鉄その他の金属面での不動態被膜を生成する作用をもつこと、微アルカリ性であること、および塗料用展色剤とともに非透水性の塗膜を形成することである。鉄の防錆には、鉄よりイオン化傾向の大きい金属系さび止め顔料が適し、このほかにも、リン化物系および亜リン酸系、次亜リン酸系のものがある。[大塚 淳]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のさび止め顔料の言及

【顔料】より

…一般にはアルミニウム粉,ブロンズ粉,銅粉,ステンレススチール粉などの使用が多い。
[さび止め顔料]
 鉄材のさび止めを目的とする塗料に使用する無機顔料で,金属粉,亜鉛華,鉛系顔料,クロム酸塩などが単独または混合して用いられる。とくに塩基性(オキシ)クロム酸鉛PbCrO4・PbO,クロム酸亜鉛ZPO型ZnCrO4・4Zn(OH)2およびZPC型K2O・4CrO3・4ZnO・3H2Oなどが代表的である(さび止め塗料)。…

※「さび止め顔料」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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