コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

樹脂 じゅしresin

翻訳|resin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

樹脂
じゅし
resin

天然に,特に植物に生じたやに物質をいう。樹皮を傷つけると出る樹液が,揮発性分を失ったのちの固体。水に溶けにくいが,アルコールやテレビン油のような有機溶媒に溶けやすく,溶媒の揮発後は薄膜となって残る高分子化合物で,この性質を利用して塗料や充填剤として使われる。コハク (琥珀) は化石化した樹脂である。天然樹脂に対して,現在は用途に応じて種々の合成樹脂が生産されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

じゅ‐し【樹脂】

植物、特に針葉樹から分泌される混合物質。空気中で一部の成分が気化して固まる性質がある。松やになど。琥珀(こはく)はこれが化石化したもの。合成樹脂に対し、天然樹脂ともよぶ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

樹脂【じゅし】

天然樹脂と合成樹脂(プラスチック)の両者をさす。天然樹脂は,植物体の傷を保護するため樹脂細胞から外部に分泌された粘い液体が空気にふれ固体となったものの総称で,俗に〈やに〉といわれる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

岩石学辞典の解説

樹脂

固化した非晶質の黄色または褐色の木の分泌物および排泄物で,有機物の混合から成っている.有機物にはテルペン(terpene),樹脂アルコール(resin alcohol),樹脂酸(resin acid)およびこれらのエステル(ester)などがある[Tomkeief : 1954].ギリシャ語ではretine,ラテン語ではresinaという.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

じゅし【樹脂 resin】

樹木からにじみでる粘りけのある物質。天然樹脂ともいう。しかし日常用語であるため,かなり広範囲の物質が樹脂とよばれている。天然物ではない石油起源の物質が,合成樹脂(プラスチック)とよばれているのはその一例である。天然樹脂が添加物とともに加熱されると成型品になるので,合成品でも成型品となるものは樹脂とよばれたのであろう。なお,シェラックなど寄生昆虫の分泌物は動物性の天然樹脂といえる。また樹脂の化石がコハクで,しばしば昆虫の化石などを含む。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

じゅし【樹脂】

アカマツやカラマツなどの樹木から分泌される粘度の高い液体。また、それが空気に触れ酸化して固まったもの。やに。松脂まつやに・琥珀こはくなど。合成樹脂に対して天然樹脂ともいう。
天然樹脂と合成樹脂との総称。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

樹脂
じゅし
resin

本来は俗に脂(やに)とよばれる天然物に与えられた名称であるが現在では広く用いられるようになった。天然樹脂と合成樹脂の2種類があり、前者は植物の代謝生成物(セラックのみは昆虫の分泌物)であり、マツの樹皮に傷をつけると松脂が分泌する。これはいわゆる高分子化合物ではなくテルペン類が主成分である。一方、合成樹脂はプラスチックの日本名のようなもので、フェノール樹脂が松脂のような性状を示したので(実はまったく違うものである)、このような名称が生まれてきた。歴史的なものであるが、たとえばアルキド樹脂のように、樹脂としていまでも使われている。[垣内 弘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

樹脂の関連キーワードバイナルグラフィックスメラミン樹脂塗料エピセリウム細胞ポリエステル樹脂紫外線硬化性樹脂フタル酸樹脂塗料塩化ビニル樹脂フェノール樹脂グリプタル樹脂メラミン化粧板イオン交換樹脂光硬化性樹脂合成樹脂工業アニリン樹脂キシレン樹脂合成樹脂塗料熱硬化性樹脂熱可塑性樹脂有機ガラスビニル樹脂

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

樹脂の関連情報