さらで

精選版 日本国語大辞典 「さらで」の意味・読み・例文・類語

さら‐で

  1. 〘 連語 〙 ( 動詞「さり(然有)」の未然形助詞「で」の付いたもの ) 「さらず」の接続表現。そのようでなくて。そうでなしに。
    1. [初出の実例]「うちしきり見ゆる人の、今宵いみじからん雨にさはらで来たらんは、なほ一夜もへだてじと思ふなめりとあはれなりなん。さらで、日ごろも見えず〈略〉かかるをりにしも来んは、さらに心ざしのあるにはせじとこそおぼゆれ」(出典:枕草子(10C終)二九二)
    2. 「主上さて渡せ給へば、政務に口入(こうじゅ)する計也。それもさるべからずは、自今以後さらでこそあらめ」(出典平家物語(13C前)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む