普及版 字通 の解説
17画
[字訓] かたみ・そなえる
[字形] 形声
声符は算(さん)。算に数える、える意がある。〔礼記、明堂位〕「むるに玉豆雕(てうせん)を用ふ」とあるのは、神饌を載せる豆(へんとう)の類。わが国の筐(かたみ)のように、竹で細かく編んだものであろう。のち集・述の意に用い、〔漢書、叙伝下〕「書を(あつ)め、詩を刪(けづ)る」のように、述のことをいう。字の従うところの(はん)は、卷(皮を巻く)と同じく巻きこむ形を示すものであろう。編簡は巻いて蔵したものである。
[訓義]
1. かたみ、竹のたかつき、竹の食器。
2. そなえもの、そなえる、饌と通じて用いる。
3. と通じ、書をする、編纂する。
4. 纂と通じ、継ぐ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 古のの字なり 〔字鏡集〕算() トル・エラブ・カズ
[語系]
dzhoan、纂tzuanは声義近く、dzuan、撮tsuatと通じて集める意があり、dzhianと通じて編述の意がある。の本義が竹豆・豆の意ならば、集は通用の義である。
[熟語]
逆▶・食▶
[下接語]
雕・論
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報