改訂新版 世界大百科事典 「サンデー毎日」の意味・わかりやすい解説
サンデー毎日 (サンデーまいにち)
毎日新聞社発行の週刊誌。1920年ごろ,毎日新聞社は,アメリカのサンデー・ペーパーにならって週刊新聞の発刊を企て,アメリカからグラビア輪転機を導入,21年10月7日から《大阪毎日新聞》日曜付録を発行した。これを発展させたのが《サンデー毎日》で,22年4月2日号が創刊号。1950年代に週刊誌ブームが到来するまで,《週刊朝日》とともに二大週刊誌としての存在を誇った。タブロイド判で,1週間のニュースのまとめを中心とした大衆総合誌だったが,とくに文芸に力を注ぎ,1926年には〈サンデー毎日大衆文芸〉賞,36年には千葉(亀雄)賞を設けるなどして懸賞小説を募集し,多くの新人作家を世に送った。第2次大戦中,用紙不足から政府が雑誌の規格を統一したため,現在のB5判となり,43年2月7日号から敵性語の英語名を廃して,《週刊毎日》と改題した。戦争末期から終戦直後は著しい減ページと隔週刊や合併号を余儀なくされたが,46年1月6日号から元の誌名に復した。56年2月,出版社発行の《週刊新潮》創刊以降は週刊誌が乱立したが,その競合のなかで新聞社発行の週刊誌の特徴を維持している。
執筆者:片岡 正巳
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報