サードブンアビーワッカース(その他表記)Sa`d b.Abī Waqqās

改訂新版 世界大百科事典 の解説

サード・ブン・アビー・ワッカース
Sa`d b.Abī Waqqās
生没年:?-670ころ

イラクを征服したアラブ軍の将。クライシュ族ズフラ家の人。ムハンマドのメッカ時代からの信徒。第2代カリフのウマル1世によりイラク征服軍の指揮者に任命され,ユーフラテス川中流のカーディシーヤal-Qādisīyaの戦でササン朝軍を撃破し,続いて首都クテシフォンを陥れた。南イラクに軍営都市クーファを建設し,その駐屯軍の初代総督(アミール)となった。第3代カリフ選出のための6人の長老会議のメンバーに指名されたが,その後は政界から引退した。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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