最新 地学事典 「ザ・ガイザーズ地熱地帯」の解説
ザ・ガイザーズちねつちたい
ザ・ガイザーズ地熱地帯
The Geysers geothermal field
世界最大の地熱発電所を有する米国カリフォルニア州北部の地熱地帯。面積約80km2の地域に20を超す発電ユニット,合計設備容量約1,500MWが存在する。当地では1921年,ホテルの自家発電用に250kWの地熱発電が開始,事業規模の地熱発電は1960年に開始した。当地の地熱貯留層は蒸気卓越型で,発電に際して気水分離器が不要な反面,地下に還元する熱水が出ないため,貯留層内の流体が次第に減り,発電量が減る深刻な事態が1980年代に発生。多数の事業者による乱開発の影響もある。そこで1990年代,2社に経営統合され,さらに近隣自治体の生活排水を浄化して地熱貯留層に注水する事業が開始された。その成果で,現在は発電量がほぼ維持されている。
執筆者:安川 香澄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

