シアノ酢酸(読み)シアノサクサン

化学辞典 第2版 「シアノ酢酸」の解説

シアノ酢酸
シアノサクサン
cyanoacetic acid

C3H3NO2(85.06).NCCH2COOH.モノクロロ酢酸炭酸水素ナトリウムで中和したのち,シアン化カリウムと加熱し,塩酸処理すると得られる.無色の潮解性結晶.融点66 ℃,沸点108 ℃(2 kPa).Ka 3.7×10-3(25 ℃).160 ℃ で分解し,二酸化炭素アセトニトリルになる.水,エタノール,エーテルに可溶,クロロホルム,ベンゼンに難溶.有機合成の原料である.密栓して保存する.[CAS 372-09-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android