シナプス可塑性(読み)シナプスカソセイ

デジタル大辞泉 「シナプス可塑性」の意味・読み・例文・類語

シナプス‐かそせい【シナプス可塑性】

神経細胞間で情報を伝えるシナプスの働きが、そのシナプスの活動状態によって長期間、持続的に変化すること。学習記憶の基礎的な過程と考えられている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のシナプス可塑性の言及

【脳】より

…このように大脳視覚野の神経細胞の視覚刺激に対する反応性は,生後のある限られた臨界期間にだけ可塑性を示し,その期間に受けた視環境の影響によりその後の働き方が決まってしまう。 シナプスに一過性に与えられた条件により,そのシナプスの伝達特性が長時間にわたって変化する性質はシナプス可塑性と呼ばれている。このシナプス可塑性は〈記憶〉の基礎過程と考えられ,同じシナプスに続けて信号が来ると,その後そのシナプスを信号が通りやすくなったり,あるいは二つのシナプスにほぼ同時に信号が来ると,一方のシナプスの信号の通り方が抑えられるといった具体例が見いだされている。…

※「シナプス可塑性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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