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情報 じょうほうintelligence

翻訳|intelligence

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

情報
じょうほう
intelligence

国家,団体,または個人が,敵対,対立,競合関係にある国家,団体,個人についての状況を知るために獲得する知識をいう。対象が友好国 (団体,個人) もしくは,自己または第三者に関する相手側の情報ないしは判断もまた情報として処理される。これらに関する資料が情報資料 informationであって,一般には混同されて使用されている。情報には,その活動に必要な分野に従って,国家情報 (主として政治) ,軍事,経済,科学技術,および産業などがあり,それらの情報資料獲得の手段によって,合法,非合法の別がある。後者を一般にスパイ (活動) と称する。前者については,公刊物,公開地域,物件の視察,談話および公海,公空,自国あるいは友好国の領土,領海 (空) 内から行われる通信傍受,偵察行動を含むものであり,戦時にあっては兵力による偵察は合法である。戦時スパイは違法ではないが厳罰に処せられる。平時におけるスパイ行動は,その国の法律によって処理,処罰される。これらによって獲得,集約された情報資料は,情報機関によって処理 processing (整理,分析,評価,判断など) が行われ,それぞれの目的に従って利用される。最近の傾向として,これらの全部または一部にコンピュータが使用されている。また国際情勢の複雑化,科学技術の進歩と産業界における国際的・国内的競争の激化および安全保障との密接な関係から,各分野全般に情報活動が変化し,かつ活発化している。これらに関する防護もまた情報活動の一部であって,保全 securityの重要な部門をなしている。

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デジタル大辞泉の解説

じょう‐ほう〔ジヤウ‐〕【情報】

ある物事の内容や事情についての知らせ。インフォメーション。「事件についての情報を得る」「情報を流す」「情報を交換する」「情報がもれる」「極秘情報
文字・数字などの記号やシンボルの媒体によって伝達され、受け手に状況に対する知識や適切な判断を生じさせるもの。「情報時代」
生体系が働くための指令や信号。神経系の神経情報、内分泌系のホルモン情報、遺伝情報など。
[補説] 
2016年に実施した「あなたの言葉を辞書に載せよう。2016」キャンペーンでの「情報」への投稿から選ばれた優秀作品。

◆振り回されてもしがみついてしまうもの。
エヌジマさん

◆有り過ぎると無いに等しくなるもの。
桐子博士さん

◆人をも操れる形の無いもの。
おこげさん

◆受け手によって意味の変わるモノ。
ぽちさん

◆嘘か真か見極めて利用しなければならないもの。
みいこさん

◆簡単に信じてはいけないモノ。使いようにより武器にも弱点にもなる諸刃の剣。
ボブさん

◆賢く取捨選択しないと踊らされてしまうもの。
ROIさん

◆ウィキペディア。
イケガミユイさん

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流通用語辞典の解説

情報

インフォメーションを情報といっているケースが多いが、インフォメーションは広義概念で「お知らせ」の意味で使用されることが多い。サイバネティクスの創始者であるN.ウィナーは情報をつぎのように定義している。情報とは、われわれが下界に対して自己を調節し、かつその調節行動によって下界に影響を及ぼしていく際に、下界との間で交換されるものの内容を指す言葉である。情報を受け取ることによって、われわれは環境の予知しえぬ変転に対して自己を調節し、効果的に生きていくことができる。すなわち、環境に適応するために情報が必要である。小売業にとって、POS(販売時点)情報は顧客ニーズの把握や人気・不人気商品を発見するのに貴重な情報源である。

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世界大百科事典 第2版の解説

じょうほう【情報 information】

〈情報〉という語は,広義にはニュースや知識を指すのにも用いられているが,厳密には,人間を離れて客観的に伝達・処理ができるようになった段階でのそれをいう。その伝達や処理は元来は人間が担っていたものであるが,技術発達の過程で,材料加工から〈物質〉の概念が生まれ,原動機の開発から〈エネルギー〉の概念が生まれたように,通信技術やコンピューター自動制御の発達の結果,新しく〈情報〉の概念が形成されたのである。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

じょうほう【情報】

事物・出来事などの内容・様子。また、その知らせ。 「横綱が引退するという-が入った」 「戦争は既に所々に起つて、飛脚が日ごとに-をもたらした/渋江抽斎 鷗外
ある特定の目的について、適切な判断を下したり、行動の意思決定をするために役立つ資料や知識。
機械系や生体系に与えられる指令や信号。例えば、遺伝情報など。
物質・エネルギーとともに、現代社会を構成する要素の一。 〔「事情」を「報告」することから一字ずつ抜き出してできた略語。雑誌「太陽」(1901年)に出てくるのが早い時期の例。諸種の訳語とされたが英語 information の訳語として定着〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

情報
じょうほう
information

フォーマル(定型的)なものの否定が原語の意味であり、変化を知らせる信号(シグナル)や兆候などとしてとらえられる概念。つまり、データや資料は、それ自体では意味をもたない、方向性のないスカラー量でもある。しかし、これを分析すると、変化や兆候を示す、方向性のあるベクトル量となる。これが情報である。情報の単位としては、アメリカの応用数学者シャノンの通信理論で定義されたビットbitが著名である。もともとは電気通信信号の変化の測度であったが、より広範な適用を可能とするインフォメーション・セオリーが確立され、情報伝達と情報処理のための基礎を築いた。ちなみに、1950年代なかばに確立したインフォメーション・セオリーを情報理論と直訳したのが、現在の情報の語意の初めであり、それ以前は情報といえば諜報(ちょうほう)と同義語であった。情報処理の中枢となるコンピュータの発達と、情報伝達のための電気通信網との結合が、社会的な情報の重要性を増してきている。[安田寿明]
『高橋秀俊他著『東京大学公開講座13 情報』(1971・東京大学出版会)』

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図書館情報学用語辞典の解説

情報

送り手と受け手の存在を想定したときに,送り手からチャネルやメディアを通じて受け手に伝えられるパターン.図書館情報学では,ブルックス(Bertram Claude Brookes 1910-1991)による「受け手の知識の構造に変化を与えるもの」という定義が広く知られている.一方,受け手の内部に形成される新しい構造を情報と考えたり,作用の過程そのものを情報と呼ぶ立場もある.情報は,データと知識との区別,また,物質やエネルギーとの対比によっても説明される.情報という語は,明治の初期に酒井忠恕(1850-1897)によって造語されたが,日常的に使用されるようになったのは最近のことである.その日常的な用法では,知識が蓄積であるのに対し,情報は流れとみなされる傾向がある.情報の意味は多様で,分野に依存しているので定義ができないという意見もあるが,情報の定義や意味の探求は図書館情報学の基本的な研究課題の一つとなっている.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典について 情報

世界大百科事典内の情報の言及

【情報科学】より

…現代の科学技術は物質,エネルギー,情報の3本の柱に支えられている。機械は物質でできており,物質である材料を加工する。…

【情報化社会】より

…コンピューターによる迅速な情報処理と,多様な通信メディアによる広範な情報伝達によって,大量の情報が不断に生産,蓄積,伝播されている社会をさす。通信技術とコンピューターの飛躍的な発達を背景として,1960年代後半ころから日常的にも広く用いられるようになった。…

【複雑系】より

… このような複雑さをキーワードとする研究は,ボトムアップ的に,さまざまな分野からの要請として出てきている。例えば,情報科学においては複雑さは主要研究課題の一つであり,経済分野からも複雑系への関心は大きい。また,サンタフェ研究所は,たんに複雑な振舞いをするだけではなく,環境に適応するシステムである〈複雑適応系〉という概念を提案している。…

※「情報」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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