普及版 字通 の解説
22画
[字訓] かがりび・たいまつ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(爵)(しやく)。〔説文〕十上に「火(きよくわ)もて祓ふなり」とし、「呂不(りよふゐ)曰く、湯(たう)(殷王)伊尹(いゐん)を得て、するに火(くわんくわ)を以てし、(きん)(清め)するに犧(ぎか)を以てす」という〔呂覧、本味〕の文を引く。また〔呂覧、賛能〕にも、斉の桓公が虜囚となった管仲をえたとき、同じ形式の修祓を行っており、はもと火を以て清める儀礼であった。
[訓義]
1. 火で清める。
2. かがりび、たいまつ、あかり。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 タチアカシ・ケブタシ 〔字鏡集〕 ケブタシ・トモシビ・アカシ・トモス・タテアカシ
[語系]
tzik、tziは声義近く、は火、これを焚(や)いて祓い清めることをという。爍・鑠sjikは、その火のかがやくさまをいう。
[熟語]
火▶・▶
[下接語]
・蛍・提・微・烽・累
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報