シャク・ヒョウ・ひしゃく・くむ

普及版 字通 の解説


7画

(異体字)
3画

[字音] シャク・ヒョウ(ヘウ)
[字訓] ひしゃく・くむ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(勺)(しやく)。〔説文〕六上に「(へい)なり」とし、ひしゃくの柄。また字を会意とし、音を甫搖(揺)の切、すなわち「ヘウ」とする。北斗星の斗柄の部分をいう語。徐鉉の注記に「今俗に市の切に作り、以て(はいしやく)のと爲す」とあり、いまはその義に用いる。〔和名抄〕に〔説文〕の音をとり、・匏と同系の語とする。「ひしゃく」は「ひさご」より転訛した語である。

[訓義]
1. ひしゃく、ひしゃくの柄、くむ。
2. の音でよみ、北斗の柄。
3. と通じ、ひく、うつ、なげる。
4. と通じ、しるし。

[古辞書の訓]
〔和名抄〕 比佐古(ひさご)。、奈利比佐古(なりひさご)、飮と爲すべきなり 〔名義抄 ヒサゴ

[語系]
(酌)tjikは同声。を以て酌むを升といい、斗を以て酌むを斟(しん)という。〔説文〕の附音甫搖phiと同音。またbiと声近く、字は二音両義に用いる。

[熟語]

[下接語]
・犠・玉・衡・盞・茶・斗・杯・盤・柄・竜

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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