シュクシン(読み)しゅくしん(その他表記)Василий Макарович Шукшин/Vasiliy Makarovich Shukshin

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シュクシン」の意味・わかりやすい解説

シュクシン
しゅくしん
Василий Макарович Шукшин/Vasiliy Makarovich Shukshin
(1929―1974)

ソ連の小説家、映画監督、俳優アルタイ地方のコルホーズ農民の子として生まれる。7年制学校卒業後、荷役人夫、修理工などの職業につきながら詩や散文を書き始める。1960年モスクワの映画大学演出科を卒業、64年『こんな者がいる』で新進監督として認められる。在学中に映画俳優としてデビューし性格俳優として人気を集めつつ、民衆の多様な性格と生活を描く短編小説を書き、やがて『リュバービン家の人々』(1963)、『自由を与えるためにわれきたれり』(1964)などの長編小説も書く。映画の代表作にシナリオ・監督・主演の『赤いカリーナ』(1973)がある。

[中本信幸]

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